椎間板ヘルニアについて
About herniated discs
椎間板ヘルニアとよく耳にすると思いますが、ヘルニアの意味を知っていますか?
ヘルニアとは「出る」という意味です。つまり、椎間板ヘルニアとは椎間板が出るということになります。
鼠径ヘルニアや会陰ヘルニア、臍ヘルニアも同様にその場所に何かが出ているという意味ですが、椎間板ヘルニアとはかなり症状が違います。
椎間板は背骨の骨と骨の間にあるクッションみたいなもので、外側を繊維輪、内側を髄核と呼ばれるものが占めています。
クリームパンのパンの部分が繊維輪で、クリームの部分が髄核とイメージすればわかりやすいかもしれません。
脊髄が背骨に守られるような形で、トンネルのように走っているのですが、
その脊髄を椎間板が飛び出ることにより圧迫して、さまざまな神経症状が出ます。
頸の椎間板ヘルニア
Cervical disc herniation
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原因
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頸の椎間板ヘルニアは、麻痺の場所が前足から起こります。ひどい麻痺の場合は、呼吸中枢まで圧迫され、早急な外科手術が必要になることもあります。
腰の椎間板ヘルニアと同様、痛みだけの場合も多いですが腰以上に痛がり、痛みでひきつけを起こしたりする場合もあります。その場合は外科手術をすることもあります。
ネコちゃんの椎間板ヘルニア
Cat’s herniated disc
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原因
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ワンちゃんだけの病気と思われがちですが、ネコちゃんにも起こります。しかし、手術まですることはまれです。
ネコちゃんの椎間板ヘルニアはⅢ型ともいわれ、椎間板がヘルニアを起こしても、ゴムのように元の位置に椎間板が戻ることがあるからです。
その場合は内科的に治療を行います。
その他疾患との鑑別も必要なので、MRI撮影をして確定診断を行います。 -
治療
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一般的に椎間板ヘルニアの症状は悪化することがないといわれていますが、飛び出たばかりの椎間板物質は柔らかく、安静にできないと椎間板物質が動いてしまい、神経をより圧迫して、痛みだけの症状が突然、グレード3以上になることもあります。
なので、グレード1、2の内科治療を行う場合でもしっかりと治療を行う必要があります。
グレード3以上で手術が必要と判断された場合もより早い段階で椎間板物質を摘出する必要があります。
手術は椎間板物質を摘出して神経の圧迫を取り除いているだけです。なので、神経自体を治しているわけではありません。
手術で神経を治すことはできません。
腕に重たい石が落ちてきて、その石をすぐ退けるのと数ヶ月経ってから退けるのとでは、腕の治り方が違うのを想像してみてください。
手術が必要であれば、早い段階で圧迫物質を取り除き、リハビリを行うことがもとの生活に戻るための近道です。
何かご不明点があれば、当院までご相談ください。セカンドオピニオンもお待ちしております。





